雨ときどき曇り

 

引っ越しの業者さんが来る日。

新潟から引っ越す日が新潟らしい天気で、なんだかちょっとうれしかった。

 

冷蔵庫は電源を抜いてあるので、余っていたクッキーを水で流し込んで朝ごはん。

あらかた荷物は詰め終わっていたので、布団を布団袋に入れて、こまごましたものを段ボールに放り込んで、私の作業はおしまい。

 

さんざん声をかけたのに夫は結局全く自分の荷物を梱包しないまま当日を迎え、業者さんが来るギリギリまで一生懸命段ボールにものを詰め込んでいた。

 

業者さんは鮮やかに荷物を運び出してくれ、ものの30分ほどで部屋は空っぽになった。声がよく響いて、すごく寒い。

 

不動産屋さんの退去立ち会いのあと、駅前のホテルへ。

 

駅前まではほんの10分ちょっと。

この駅方面に向かう道を私は何回も泣きながら通った。鬱が酷すぎた時はこの辺で帰り道がわからなくなったんだよな。知ってる道なのに帰り方がわからないってすごく絶望というか自分に対して失望(もう治らないかも)と思ったのを覚えている。

 

居酒屋で夜ごはんを食べた後散歩がてら本屋に寄って本を3冊と瓶のコーヒーとサイダーを買った。1泊して明日新居へ向かいます。