今日は休み。

朝起きたら雨が降っていて、部屋がしんと冷たかった。

 

椅子にすわってミルクコーヒーをちびちび飲んで今日は何をしようかな、とぼんやり考える。天気予報によると、お昼前には晴れるらしい…

 

自分でお弁当用のホットサンドを手際よく作り仕事に行く恋人を玄関まで見送り(瓶ゴミの日なのでしっかりと袋を託して)、私はお風呂へ。もう雨は止んだようで、お風呂場の窓から青空が透けて見える。シャワーの湯気が朝の光に反射してぴかぴかしていた。

 

入籍まで1週間を切り、恋人はますます優しい。今が私の人生の中で1番甘やかな日々なのかもしれないな。目に映るすべてが鮮やかで美しく思える。

 

今日は午後から病院へ行かなくてはならないので、湯船で軽く体を温めてすぐに身支度を始めた。

 

自転車を30分漕いで病院へ行き、診察が終わってから本屋でじっくりと品定めして、文庫本を3冊買う。併設されたカフェで読もうかなと思ったけど、やめる。家で、ヒーターをつけてゴロゴロしながら読みたくなったから。

 

今日買ったのは、『海辺のカフカ』の上下と、『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』。『海辺のカフカ』は高校生の頃読んだような気がする。内容をほとんど忘れているので、また大事に読み進めようと思う。

 

本屋で迷いすぎて帰宅したら17時くらいだったけど、ご飯を作る気にならなかったので、編みものをしながら『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読み始めた。

 

恋人が帰ってきてから、大急ぎで昨日のスープを温め直したり、チョリソーを焼いたり。土鍋ご飯が少し残っていたので、スープをかけて2人で分けて食べた。

 

ご飯のあとは編みものと読書の続き。小さい音でショパンピアノ曲を流しながら、自由なペースで。

 

ふと気づいたら恋人はもう寝ている。ぜったいに布団から体を露出させたくないという意志がひしひしと滲むくらい、しっかりと毛布を巻き込んで一生懸命寝ている恋人のすこやかさよ。