底抜けの晴れ
今日は夏祭り。
少し頭が痛くて、実家でぼんやりしていたら、お祭りの手伝いに行った母から忘れ物を届けてほしいと電話が来たので、行く。
道中、あまりに暑くて、ぜぇぜぇする。空気が吸えていないような気がした。空気の塊が大きすぎる感じ。私の鼻からも口からも入れられないような、1粒1粒が全部くっついてしまって、1枚の分厚い何かになってしまったような。
なんとか届けて、そのまま帰ろうかとも思ったけど、せっかくなので駅前へ向かって歩く。
お祭りはやっぱりそこそこ混んでいて、さっそくくじけた。
ドトールに逃げ込んで、冷たいハニーカフェオレを飲む。外を歩く人たちを眺めながら、なんとなく水族館の魚を思い出した。華やかな浴衣の女の子が多かったからだろうか。みんなひらひら泳いでるようだった。
閉じ込められているのは、私のほうなんだけど。
書き物をして本を読んで、十分に涼んだので、もう帰ります。
時刻は16:14、まだまだ明るくて、空気の粒は全部くっついたままなんだろうな…