夫と弥彦神社へ初詣に行く。

 

電車の本数が少ないのでしっかり往復の電車の時間を調べておいた。

 

参拝までの道のりが若干坂道で、運動不足の体にはちょっとしんどい。でもすごく澄んだ綺麗な空気。

 

「十分なご縁を」ということで、お賽銭は15円。家族の健康と、ちょっとだけ自分のお願い事もした。

 

楽しみにしていたおみくじは中吉。おみくじに書いてある和歌がとてもよかった。心を決めて、迷わずに、今までの自分で大丈夫、というような内容。

 

巫女さんが和歌で信託を降ろす「歌占(うたうら)」という習慣の名残で、おみくじには和歌が載っているのだそう。いつもなんとなく結果だけ読んでいたけど、知らなかったな。そうだ、帰ったらしいたけ占いも読み返してみよう。

 

せっかくだから弥彦山に登ろうか、と話していたけど山じまい式が終わったあとのよう。「山じまいはしたけど入山を禁止するものではなく、冬だし自己責任で登ってね」と大きな看板が立っていた。去年事故があったらしい。

 

私は登りたくなかったけど夫が「300メートルだけ!300メートルだけ!」というのでちょっとだけ登ってみた。少し行けば茶屋があるから!と主張しているし、おみくじの旅の欄によろし、と書いてあったので仕方なく。

 

道はある程度整えられていたけど、やっぱり登山用の装備が必要な感じ。熊鈴も必須だろうな…。途中すれ違った登山客の人たちもみんな鈴をつけていた。

 

道がぬかるんでいて、私のスニーカーは普通に歩いているだけなのに泥まみれ。さっきすれ違った登山客の人のあとは誰ともすれ違わず、あたりはしんとした森林。さわさわ枝や草が揺れる音しかしない。晴れているけど、木漏れ日が急に不気味に思えてきてしまう。

 

今年は熊の目撃情報が多くてほぼ毎日注意を呼びかける放送があったし、入り口に獣の目撃情報ありと書いてあったし…と思ったらこれ以上進むのが怖くなって、20m位先を歩く夫に戻ってくるよう言ったけど「あとちょっとだから〜」と進み続ける。私はいつでも逃げられるように立ち止まってあたりを一人で警戒していた。

 

夫はそのあとすぐ茶屋についたらしいけどすでに廃屋になっていたとしょんぼりしていた。廃屋を見るのが苦手なので、ついていかなくてよかったと思う。熊も出なくてよかった。

 

あとは名物のパンダ焼きを食べたり、屋台みたいなお店で色々食べ歩いて、手湯と足湯に浸かって、ほどよいところで帰りの電車の時間が来たので帰る。

 

駅についてからお花と本とりんごを買って、霰が降る中、急いで家へ向かう。食べ歩きでお腹があまり空いていなかったので、夜食はとらなかった。

 

買った本を半分くらいまで一気に読んで、お化粧をゆっくり落としてすぐ眠る。